国境を超えた法律-独占禁止法-

FirTradeCommission.gif
基本的に当社は海外のメーカーや代理店と取引することが多く、色々調べております。
最近多いのがM.S.R.P.やリテール価格と出荷元が言ってくる事が多いのに驚かされます。
M.S.R.P.やリテール価格=価格カルテルです。

価格カルテルは日本では独禁法で禁止されております。
アメリカは反トラスト法の中の連邦取引委員会法違反にあたります。
中国では反垄断法(反壟断法)違反にあたります。
香港では最近やっと制定されました。香港法の中の競争法違反です。

日本からその国々に訴えることなんてできないでしょ?と思いますよね、普通。
国をまたいでこう言った行為が行われるのは特に「国際カルテル」と言われ、各国調査機関がシームレスに動いてくれます。
アメリカは特に熱心です。何故ならば、この手の犯罪は懲罰的損害賠償として罰金が軽く億を超え、国や州の財政に繋がるからです。
そして日本から一歩も出ることなく、告発可能です。その場所は、「公正取引委員会」=「公取」です。霞ヶ関にあります。

他によくあるカルテルの例を出してみましょう。
誤解されやすい例も抜粋します。

販売業者複数社が話し合い、一般価格を決めて、それを下回らないように勝手に制定する。
値下げ競争を排除する目的のこの販売方法は価格カルテルです。談合とも言われます。
よくある話です。
酒の安売り規制、床屋の協定価格等です。
ハイ、ずばり価格カルテルです。

逆に小売業者が仕入れ価格を下回った価格で販売する場合は、
不当廉売(ダンピング)と言われ、これも価格カルテルに当たります。
ただし、以下の例は例外となり、価格カルテルになりません。

自国がハイパーインフレに陥り、仕入時の価格が販売時の通貨レートを上回ってしまう場合は
これは価格カルテルになりません。
ちょっと「ん?」となってしまうと思いますので例えを加えてみましょう。
米ドルで日本に仕入れました。この時1ロット(最小発注数)10ドル=約1200円としましょう。
販売価格を自社の考えで1ロット分の価格を2500円に設定しました。まぁ問題無いですね。
ところが、急にハイパーインフレになり、1ドル=4,000円になってしまいました。
しかし、自社は2500円のままハイパーインフレ前に仕入れた在庫品を売ります。
従来ですと、10ドル×4,000円=40,000円以下で売らないとダンピングでは?と
思われますが、これはダンピングに当たりません。

日本や諸外国の取引先が多く仕入れれば仕入れるほど値段が安くなる場合、
これは価格カルテルになりません。

日本や諸外国の取引先が相手によって1ロットに対する価格を変更した時
よくある話です、シガラミに従ってくれるし、10年のお付き合いがある取引先は新規取引先より少し安く卸す。
情に乗せた納得できる話かもしれません。
また、新規の取引先はちょっと小生意気だから少し価格を上げちゃおうか。
しかしこれは価格カルテルです。

アメリカのメーカーに打診したが、そこから日本の代理店を紹介してくれると言うお話に乗ってしまったが、販売を拒否されてしまった。または、全く連絡が来ない。
販路カルテルに当たり、独禁法違反です。
そしてこれこそ、独禁法の本真である、「排除型私的独占」に当たり、カルテルの中でも最も重罪とされます。
卸したくなかったら1ロット(最小発注数)の数量を上げればいいのに

平然とカルテルなところが多いのですが、小売側から見れば協定価格なんて無視しても仕入より高ければ犯罪にはなりません。
卸し先がこう言ってきたらわかっていない業者さんかもしれませんので教えて差し上げて様子を見て下さい。
「協定価格より安いね〜直さないと卸ししないよ」それでも言ってくるなら公取に是非レッツゴーして下さい。
これは国によって傾向が違うようです。また、製品ジャンルに依ってもまばらな様です。

以上、最近感じた事。不公平は犯罪ですぜって事です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

懐に優しいぬるしぐさんを応援してます。
この一言しかいえぬ

No title

メーカー希望小売価格(MSRP)=価格カルテルである、と勘違いされている点や、それ以下の説明の部分でちょっと間違えた知識を多くお持ちかと思いますが、販売価格が安いという点だけではNo leafさん頑張ってますよね。
プロフィール

ぬるしぐ。

Author:ぬるしぐ。
ぬるしぐブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR